「古高取」と「京陶工」
日本再発見・本篇第55弾 全6回 平成22年5月30日~7月4日放送
番組の趣旨
今から400年前、戦乱もようやく終息を迎えた日本は、銀の産出国として、かつてない経済的繁栄と文化的隆盛を極めていました。当時、織田信長の影響もあって茶の湯は、武将たちにとって必須の教養でした。その文化的影響はここ福岡にも及び、また茶陶の重要性を理解していた初代藩主黒田長政は、現在の直方市福智山の麓に宅間窯・内ヶ磯窯を築きました。従来、この地で焼かれた茶陶は、文禄・慶長の役の折、日本に連れてこられた朝鮮人陶工によるものとされていました。 しかし、近年の研究成果から朝鮮人陶工によるものとする説には疑問があり、むしろ、その多くは京都を本拠地として国内を自由に往来していた陶工達によるものとする説が有力になってきました。長年にわたる宅間窯・内ヶ磯窯の発掘調査は、その説を益々有力なものにしています。様々な角度から内ヶ磯窯と京都の陶工との関わりを検証していきます。
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アーカイブ
第1回 5月30日放送
日本のやきものと茶の湯
第2回 6月6日放送
福岡藩と高取焼
第3回 6月13日放送
「織部好み」の浸透と内ヶ磯の陶工
第4回 6月20日放送
内ヶ磯窯製の茶入れと京陶工
第5回 6月27日放送
日本人の渡り陶工と御用陶工
第6回 7月4日放送
内ヶ磯窯の主役と「遠州好み」